草や木の枝 ソフィア広場で、ホロドモール期の食事を再現

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キーウ(キエフ)市内のソフィア広場にて、ウクライナ・リーダーシップ・アカデミーの学生たちが、1932〜33年のソ連体制による人為的大規模飢餓「ホロドモール」期の食事を再現し、通行者たちに振る舞うイベントを実施した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

学生たちは、おがくず、葉っぱ、ソテツ類の葉、松ぼっくりから作ったスープをコップに入れて通行者に振る舞った。

学生たちは、この運動を通じて、1932〜33年の人為的大規模飢餓「ホロドモール」の時期に、ウクライナ人が食べることのできた食事の一つを再現して伝えることを目的にしているとのこと。

類似のイベントは、マリウポリ、ポルタヴァ、チェルニウツィー、ミコライウ、ハルキウ、リヴィウにて開催。過去には、ブリュッセル、テルアビブなどでも行われたことがあるとのこと。

本日、11月第4土曜日は、ウクライナでは、ホロドモール被害者追悼の日に定められている。

ホロドモールとは、人為的大規模飢餓を意味する。1998年と2007年の大統領令を根拠に、ホロドモール犠牲者追悼の日が毎年11月の第4土曜日に指定されている。20世紀、ウクライナ人は大規模飢餓を1921〜23年、1932〜33年、1946〜47年と3回経験した。その中でも、最も大規模なホロドモールは、1932〜33年のものであり、ソ連の共産党全体主義体制が実施したウクライナ人に対するジェノサイド(大虐殺)とみなされている。