センツォフ映画監督、解放後最初の一週間の印象 「プーチンがいるのに、国内で対立?」

今月7日にロシアから解放された、クリミア出身映画監督のオレフ・センツォフ氏は、解放後一週間で見聞きした感想として、「ウクライナでは皆が互いに対立している」として、とても悲しいことだと述べた。

16日、センツォフ氏がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

センツォフ氏は、「私が解放されてから1週間が経った。私は、2014年からタイムマシンでやってきた人間として、国内や人々の間にどのような変化があったのか、見るのを楽しみにしていた。1週間は、もちろん短いのだが、しかし、色々なところを訪れ、多くの人と話すことはできた。暫定的な結論は今のところ2つ。(1)この5年間、私が期待したほどには、変化は多くない。(2)皆が互いに対立している。それはとても悲しい。私たちにはプーチンがいるのに、どうやったら互いに敵対できるというのだ?しかし、私は改善への期待は失わない」と書き込んだ。

これまでの報道にあるように、9月7日、ウクライナとロシアの間で、35名対35名のフォーマットで、被拘束者交換が行われた。ウクライナには、ロシアで違法に断罪されていた政治囚11名と、昨年11月にケルチ海峡沖で拘束されたウクライナ海軍軍人24名が帰還した。

クリミア出身のウクライナ人映画監督であるオレフ・センツォフ氏と活動家で、クリミアのタウリダ国立大学の学生であるコリチェンコ氏は、2014年5月にロシアの治安機関に拘束されている。両者は、2015年8月、ロシアで、被占領下クリミアにてテロを計画したというでっち上げの断罪により、厳格収容所への拘禁刑が言い渡されていた。7日の交換の際に、両名とも解放された。