武装集団「LPR」、親ウクライナの大学生に6年間の「懲役刑」

約1年前に武装集団「LPR」に拘束された大学生のセルヒー・ルシノウ氏は、いわゆる「裁判所」に6年間の「懲役刑」を言い渡された。

14日、「東部人権保護グループ」がフェイスブック・アカウントにて伝えた

同グループによれば、文化・芸術大学2年生のルシノウ氏は、2018年8月24日に被占領下のルハンシクで拘束されていた。

発表には、「セルヒー・ルシノウ氏は、いわゆる『LPR法典』の第244条『テログループ活動組織』にもとづき拘束されていた。いわゆる『LPR国家保安省捜査官』は、セルヒー氏が親ウクライナ・テログループを組織したとし、また親ウクライナ的立場を積極的に維持していたと述べている」と伝えた。

発表によれば、「LPR」のいわゆる「裁判所」は、ルシノウ氏に懲役6年を言い渡し、スロヴヤノセルブシク第60収容所に送られたとのこと。

「東部人権保護グループ」は、ルシノウ氏は単にソーシャル・メディアを積極的に使い、親ウクライナ的な内容の投稿に「いいね」を押していただけだと説明した。また、同氏は、現在話題となっているウクライナ側とロシア側の「人質交換リスト」には含められていないという。同グループは、「彼のことを知るものは少ない。しかし、青年は、ウクライナを心から信じ、応援しているのだ」と伝えた。

同グループは、ウクライナ政権に対して、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(非政府管理地域)住民の間で2014年5月以降から現在まで同地域で拘束されている住民のリストの提出を占領者に求めるよう呼びかけた。