クリミア・タタール人記者、クリミア占領政権による刑事捜査開始につき欧州人権裁判所に提訴へ

クリミア・タタール系テレビ局「ATR」のフリスム・ハリロヴァ記者は、被占領下クリミアにて同記者に対する刑事捜査が開始されたことにつき、欧州人権裁判所に提訴する意向を発表した。

ハリロヴァ記者が「真実のクリミア」プロジェクトに伝えた

ハリロヴァ記者は、「私たちは、欧州人権裁判所に提訴する。本件は、(弁護士の)エミリ・クルベジノフ氏が扱っていく」と発言した。

これに先立ち、本年7月12日、被占領下クリミアの「キーウ地区裁判所」のデニス・ジデンコ裁判官が、ロシア連邦保安庁(FSB)の提出したハリロヴァ記者に関する案件を審議し、ハリロヴァ記者をロシア領内で拘束、あるいは、容疑者引き渡しが行われた瞬間から、拘置所に拘束するとの判決を下していた。

FSBは、ハリロヴァ記者に関して「外国領での軍事組織への参加」の容疑で捜査をしている。

ハリロヴァ記者は、同捜査は政治的動機に基づいたものであると主張しており、「彼らは、クリミア・タタール人が何らかの犯罪武装集団に参加していると発表して、親ウクライナ的立場を表明しているクリミアの先住民族に対して多くの刑事捜査を捏造しなければならなくなっている。私は、何の大隊にも参加したことはない。私は、戦場ジャーナリストとして活動していたのだ」と発言した。