モスクワでの抗議デモ 露警官隊側に宇マイダン後逃亡の警察部隊幹部の姿あり

3日、ロシア連邦の首都モスクワにて、抗議デモの参加者に対する強硬な取り締まりを行った警官隊の中に、ウクライナの2013〜14年の尊厳革命(マイダン革命)後にロシアに逃亡した警察特殊部隊「ベルクート」元副指揮官であるセルヒー・クシュークの姿が目撃された。

3日、ロシアの記者イリヤ・アザール氏がフェイスブック・アカウントにて動画を掲載した

なお、セルヒー・クシューク氏は、ウクライナのヴィンニツャ州出身で、元警察大佐、特殊連隊「ベルクート」副指揮官であった人物。クシューク氏は、集会参加者や記者に対する「ベルクート」の行動を繰り返し指揮していたことで知られる。

とりわけ、クシューク氏は、2013年11月29日の夜から30日にかけての、キーウ(キエフ)市内独立広場での集会参加者の制圧をはじめ、マイダン抗議に対する強制排除を指揮していた。尊厳革命後、クシューク氏は、クリミアに逃亡したことが知られていた。2015年夏には、検事総局がクシューク氏を集会開催妨害と職権逸脱の容疑で指名手配している。