クリミア占領政権、クリミアでのウクライナ正教会小教区登録を拒否

クリミア占領政権は、ウクライナ正教会クリミア教区によるクリミアでのウクライナ小教区登録を再度拒否した。

2日、「真実のクリミア」プロジェクトが、属するクリメント大主教(ウクライナ正教会シンフェローポリ・クリミア大主教)の言葉を報じた

クリメント大主教は、「状況は危機的である。昨日(8月1日)、クリミア司法省から電話があり、ウクライナ正教会の登録はまた拒否されたと言われた。現在起きていることから判断するに、彼らは、ウクライナ正教会はどんな形でもクリミアには存在させない、という立場を取ったようである」と発言した。

同大主教は、正確な拒否の理由がわかるのは、文書を受け取ってからとなると補足した。

加えて、同大主教は、今回登録のために提出した文書はロシアのクリミア併合後に登録のために提出していたものと全く同じものだと指摘し、「私たちは、これまでの登録と同じものを与えるよう要請したのだ。私たちは、全く同じ文書を提出した。唯一の違いは、登録される宗教コミュニティは、自身の宗教上の中心地を必要とするが、私たちは、地方宗教組織であり、宗教上の中心地は有していないことだ」と説明した。

大主教は、引き続きウクライナ正教会の小教区をクリミア半島に登録できるよう求めていくと発言した。

これに先立ち、4月23日、クリメント大主教は、ロシア司法省クリミア局が3月23日に提出したウクライナ正教会小教区のクリミア半島での登録のための文書を修正するよう提案してきたと発言していた。