ハルキウの活動家、自治体によるテント撤去要請を拒否 「裁判の準備がある」

東部ハルキウ市中心地の自由広場にて2014年から活動家が設置しているテント「全ては勝利のために」は、市役所が市内のウクライナ防衛者広場への移動を要請しているが、活動家たちはこれを拒否している。

15日、ウクルインフォルムの記者に対して、市民団体「反テロ作戦参加者反汚職ブロック」のアントン・ソスニツィキー代表が発言した。

ソスニツィキー代表は、「私たちは、テントを中心地の自由広場から、市内スロビツィキー地区のウクライナ防衛者広場に移動することを拒否している。テントは2014年から重要な場所に設置されている。当時、正にここから親露勢力がハルキウ州行政府を2度襲撃したのであり、2度にわたり、地域を『ハルキウ人民共和国』に変貌させようとしたのである。だから、私たちはどこにも行かない」と発言した。

同代表は、市役所はテントの管理人たちに対して、訴訟を起こすと脅しているとしつつ、「私たちは裁判の準備がある。恐れていない」と発言した。

なお、これに先立ち、5月9日、ヘンナジー・ケルネス・ハルキウ市長が、この活動家により5年間自由広場に設置されているテントの撤去を求める請願があり、請願内容を実行する準備があると発言していた。同市長は、撤去の根拠として、このテントが市民に東部の戦争を思い出させるものであるが、選挙で勝利したゼレンシキー次期大統領はドンバスの停戦が不可欠だと述べていると指摘していた。

これに対して、5月12日、撤去に反対する市民約500人が集会を開催し、市役所に対して、テントとウクライナ東部の情勢を伝えるパネルの保護を要求した。