OSCE、ウクライナがイタリア記者の入国を認めなかったことに懸念表明

欧州安全保障協力機構(OSCE)のアーレム・デジル報道の自由問題代表は、イタリアのテレビ局RAIのモスクワ特派員マルコ・インナロ氏がウクライナへの入国を拒否されたことにつき懸念を表明した。

25日、OSCEウェブサイトにて発言が掲載された。

デジル代表は、「RAIのマルコ・インナロ記者がウクライナ入国を拒否されたことを懸念している」と発言した。

同代表はまた、記者が記者活動を目的として、OSCE加盟国から別の国へ入国しようとする際、OSCEの全ての加盟国はその入国を支援することが義務づけられていることを喚起した。

これに先立ち、25日、ウクライナの国境警備隊員がイタリア国営テレビRAIのモスクワ特派員であるマルコ・インナロ記者のウクライナ入国を拒否したことが判明していた。記者本人は、自身がロシア人カメラマンとともにウクライナへ渡航した際、「滞在目的に十分な根拠がない」として入国を拒否されたと発言していた。また同記者は、ウクライナにおける大統領選挙を報じるつもりで渡航したと述べていたが、ウクライナ中央選挙管理委員会による認証は受け取っていなかった。

これに関して、イタリアのジャーナリスト組合は、インナロRAIモスクワ特派員のウクライナ入国拒否は受け入れられない決定だと表明していた。