クリミアの「治安機関」、メシコフ元クリミア大統領を2日間逮捕

ロシア支配化のシンフェローポリ中央地区裁判所は、クリミア元大統領であるユーリー・メシコフ氏を「警察官への抵抗」を根拠に2日間逮捕する判決を下した。

19日、ラジオ・スヴォボーダ通信のプロジェクト「真実のクリミア」が伝えた。

「クリミア・コサック・コミュニティ」のセルゲイ・アキモフ氏は、真実のクリミアに対し、「メシコフ氏は警察への不敬を理由に2日間逮捕された」と伝えた。

これに先立ち、3月18日、シンフェローポリで占領政権治安機関が元クリミア大統領であるメシコフ氏を拘束したことが伝えられていた。拘束の理由は、メシコフ氏が麻薬により酩酊状態にあるとの通報があったからであると伝えられたが、その後検査をしたところ、アルコールも麻薬も反応が出なかったとのこと。

ユーリー・メシコフ氏は、ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国ドニプロペトロウシク州出身のクリミアの政治家であり、法律専門家。1994~95年の間、最初にして最後のクリミア大統領であった人物であり、1994年には形式的なクリミア閣僚会議首相でもあった。司法博士であり、クタフィン記念国立モスクワ司法大学で教鞭を振るっていたことがある。

本年2月末には、メシコフ氏が現在のクリミア占領政権がクリミア併合時に「ロシアを裏切った」と批判したことが伝えられていた。