米国にて、ウクライナ・アメリカ共同開発ロケット用エンジンのテスト実施

米国テキサス州バーネット郡ブリッグス(Briggs、非法人地域)、航空宇宙企業「ファイアフライ・エアロスペース」社の試験場にて、ロケット「ファイアフライα(アルファ)」の第一段エンジンのテストが成功裏に実施された。ロケットの発射は、2019年12月に予定されている。

11日、ウクルインフォルムの特派員が現場から伝えた。

試験場では、エンジンはデータ収集・分析のため水平に固定されて実施された。エンジンの試運転は、約60秒に渡り行われた。開発者たちの言葉では、テストは成功裏に行われたとのこと。

ファイアフライ・エアロスペースのトム・マークジックCEOは、2019年12月のロケット発射の際には、このエンジンが3つ使われるとのこと。

ファイアフライ・エアロスペース社は、民間の航空宇宙企業であり、米国テキサス州オースティン市とウクライナのドニプロ市にオフィスを有している。ロケット本体の開発はテキサスで行われ、ウクライナのドニプロ市では、同社のウクライナ人従業員が部品の製造を行っている。

同社は2017年に経営難に陥ったが、ウクライナ人ビジネスマンのマクス・ポリャコウが買収(ポリャコウは、НоосфераとEOS Data Analyticsの創設者)。その後、ファイアフライαの開発が再開されることになった。

同社は、2021年以降に、同様のロケット2基を月に向かって発射する予定。

写真・動画:ヘオルヒー・ティーヒー