コンスタンティノープル全地総主教庁、ウクライナ正教会独立の文書全文をオンラインで公開

1月14日、コンスタンティノープル全地総主教庁は、ウクライナ正教会に独立を付与したトモス(公布文書)の全文を公開した。

トモスの全文は、英語、ギリシャ語、ウクライナ語で公開されている。

トモスには、「私たちは、この署名を得た総主教庁・聖会議のトモスにより、ウクライナの主権領域内にて、私たちの精神的娘として、この独立教会が確立したことを認め、宣言するとともに、世界の全ての正教会にこの教会を妹ととして、歴史的な都市であるキーウ(キエフ)を自らの府主教として有し、そして国外には主教や小教区を有すことのできない、『最も神聖なウクライナの教会』として認め、記憶するよう薦める。すでに存在する主教や小教区は、以降、法秩序に従い、離散民に教会法上の権限を有す全地総主教庁に属すことになる。なぜなら、この教会の法管轄権はウクライナ国家の領域に制限されているからである」と書かれている。

これまでの報道では、1月5日、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教がこのトモスに署名。6日には、聖ゲオルギオス大聖堂にて、全地総主教からエピファニー・ウクライナ正教会首座主教(キーウ(キエフ)と全ウクライナ府主教)にトモスが授与された。また、その際、コンスタンティノープル全地総主教とウクライナ正教会首座主教による共同聖体礼儀も行われた。

ウクライナでは、翌7日、キーウでのソフィア大聖堂に聖体礼儀の際にこのトモスが公開された。