ウクライナ正教会:ブコヴィナ地方の民族マイノリティは引き続きルーマニア語で礼拝可

ウクライナ南西部のブコヴィナ地方のウクライナ正教会代表者は、領域共同体が新しいウクライナ正教会に加わった場合にも、彼らが慣れ親しんだ言語による聖体礼儀が行われると発表した。

8日、オヌーフリー・チェルニウツィー・キツマン大主教とヘルマン・ブコヴィナ・ホティン大主教が、共同聖体礼儀の後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヘルマン大主教は、「多くのルーマニア・マスメディアが、統一会議より前から、あたかも、教会の完全なウクライナ化が行われるかのように報じていた。しかし、私たちの州(編集注:チェルニウツィー州)は、他民族の地である。ブコヴィナ地方のルーマニア話者住民に対して、ウクライナ人が来て、ルーマニア語や伝統を奪っていく、かのように報じて、彼らは脅かされてしまったが、しかし、これら報道は間違っている。私たちの教会は、会話の言語、礼拝の言語を問わず、全ての者に開かれているのである」と述べた。

同大主教は、モスクワ聖庁から新しいウクライナ正教会に移籍したブコヴィナ地方の複数自治体を例に挙げ、「例えば、キツマン地区シシュキウツィ村小教区では、ウクライナ正教会に移籍してからも、聖体礼儀は引き続き教会スラヴ語が用いられている。彼らがこの言語に慣れているからであり、我々がこれに反対する理由はない。エピファニー首座主教に尋ね、彼がこの決定を支持し、教会スラヴ語が残ったのである。私たちの州のルーマニア語の村々に関しても同様となる。人々が欲すのであれば、聖体礼儀においてルーマニア語がそのまま使用される。ウクライナ語に変えたければ変えられる。何ら、統一の妨げとはなり得ない」と説明した。