ポロシェンコ大統領、統一会議にモスクワ聖庁の聖職者が2名しか参加しなかった理由を説明

15日のウクライナ正教会統一会議には当初10名以上モスクワ聖庁の聖職者が参加を表明していたが、当日に結局2名しか参加しなかったのは、ロシア正教会から圧力を受けたせいである。

16日、ポロシェンコ大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「ロシア正教会からの抵抗は、私たちは十分に予想していた。しかし、どうやら私たちは彼らのウクライナ国内にある下部組織(編集注:ウクライナ正教会モスクワ聖庁)への影響力を過小評価していたようである」と説明し、当初、コンスタンティノープル総主教への書簡に署名をしたウクライナ正教会モスクワ聖庁の聖職者は10名以上いたし、彼らは統一会議に参加すると表明していたが、結局当日参加したのは2名だけとなったことを明らかにし、「それは、圧力のせいであった」と述べた。

同時に、大統領は、「しかし、今一度述べたいが、私たちの作るウクライナの教会は愛があり、皆に開かれた教会であり、皆を待つ教会である」と延べ、モスクワ聖庁の聖職者が今後新しいウクライナ正教会へ加わることへの期待を示した。

これまでの報道にあるように、15日、キーウ市内のソフィア大聖堂でウクライナ正教会統一会合が開催され、そこで、コンスタンティノープル総主教庁からの独立に関する交付文書トモスを受け取る、首座主教として、エピファニー府主教が選出された。