ウクライナにおける乗用車のシートベルト着用率はたったの15%

ウクライナで乗用車の運転手のうちシートベルトを利用している人は15%しかいないことがわかった。

13日、民主主義・法の支配センター副所長で、「安全な道サポート」キャンペーンのコーディネーターをしているオレーシャ・ホロピク氏が記者会見で発表した。

ホロピク氏は、「2017年の調査結果によれば、運転手の15%しかシートベルトを利用していないことがわかりました。また、この数値は、助手席や後部座席においては、さらに下がります。欧州で最も低い数字です」と強調した。

同氏はまた、この交通規則が違反されている原因の一つは、違反の際の罰金の額が極端に少ないことにあると指摘した。同氏は、具体的に、「乗用車のシートベルトを着用義務に違反した際の罰金の額は、ウクライナでは51フリヴニャ(約200円)です。これは非常に少ない、わずかな額です。これが、このシートベルト着用のルールは義務ではない、大して重要でない、違反しても良いのだとの印象を人々に与えてしまっています。これにより、ウクライナでは乗用車利用者の多くがシートベルト着用義務を無視してしまっているのです」と説明した。

その上で、同氏は、シートベルトが交通事故から生命を守るための最も容易な手段であることを強調し、「シートベルトは致死的な交通事故の際でも、シートベルト着用により生存確率を50%にまで上げます。もしウクライナのシートベルト着用率が90%であれば、毎年、数千人の国民の命が救われていたことになるのです」と強調した。