ボホロドチャニ地区議会、ウクライナ正教会モスクワ聖庁の教会占拠の情報を否定

イヴァノ=フランキウシク州ボホロドチャニ地区議会は、同地区モスクワ聖庁の教会が占拠されたとの情報を否定し、これを同地区情勢の不安定化の試みであると指摘した。

9月28日、フランコ・イェジャク同地区行政府長官が発表した。

同長官は、「同情報は、事実にまったく反するものであり、現場の状況は平穏であり、物理的対立も存在しない。同情報は、ロシアの特殊部隊が繰り返す情報攻撃の一つであり、人々の宗教心を利用した情勢不安定化の試みである」と指摘した。

同長官の発表では、本件は、同地区議会議員が、同教会の敷地をこれまで同様に音楽学校に一時的に利用させる決定を満場一致で採択しただけであるとのこと。

これまでの情報では、9月28日、警察に対し、身元不明の人物がボホロドチャニ地区のウクライナ正教会モスクワ聖庁の府主教宮殿の占領を試みているとの通報が入り、警察が現場に到着すると、同地区議会と地区議会の委員会により、シェウチェンコ通りに位置するドミニカ修道院の府主教宮殿を音楽学校への譲渡が対立の原因であることが判明したとのこと。通報は、ウクライナ正教会モスクワ聖庁代表者がこの決定に反対して行ったものであるとのこと。なお、その際、警察は、宗派間対立のような他の理由はないと発表した。対立の結果、地元住民2名が怪我を負い治療を求め、診断の結果で1名は頭部にあざを負い、もう1名はひじ間接をひねり、目元にあざを負ったとのこと。

同時に、ウクライナ正教会モスクワ聖庁は、同府主教宮殿が占拠されたと発表し、「右派セクター」を断罪し、30名近くが建物のドアと窓を破壊し、ヴォロディーミル・シュヴァル院長を含む信者に暴行を加えたと述べていた。一方、同日、右派セクター・イヴァノ=フランキウシク本部は、本件に同団体の活動かはまったく関与していないと発表している。