検事総局前での抗議集会:治安機関は抗議者に放水

17日、キーウ(キエフ)の検事総局の建物の前で、イングーシ共和国からの難民であるティムール・トゥムゴエフ氏のロシアへの送還に反対する抗議集会が行われた。

抗議には、数百人が参加した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

トゥムゴエフ氏は、ドンバス地方でウクライナ軍側で戦闘していた人物。ロシア連邦保安庁(FSB)の要請を受けて、ウクライナ検事総局がロシアへの送還を決めたことが報じられていた。

抗議者は、「英雄ではなく、犯罪者を裁け」と書かれたプラカードを持つ者や、自由党や新勢運動党等の政党の旗を持つ者がいた。

参加者の中には、オクサーナ・コルチンシカ議員(急進党)やユーリー・ティモシェンコ議員(人民戦線党)といった最高会議(国会)議員や、「国家軍団」と書かれたTシャツを着た者等が含まれていた。

抗議者は、ユーリー・ルツェンコ検事総長との面会を求めるとともに、同検事総長の辞任を要求した。

抗議者は、演説をした後に、検事総局内部に進入しようとし、発煙筒を建物の扉に向けて投げると、それに対抗する形で、抗議者に対して放水がなされた。

現場では、複数の治安機関が到着し、対話担当の警察も活動した。

その後、キーウ市警察広報課は、衝突で7名の治安機関が負傷したとし、本日の検事総局付近での出来事に関して、治安機関に対する脅迫と暴力および暴力行為で捜査が登録されたと発表した。