クレーバ宇外相、アジア諸国に中立を止めて、ウクライナを支持するよう呼びかけ

ウクライナのクレーバ外相は6日、ロシアの対ウクライナ侵略はアジアを含む世界中に悪影響をもたらしているとし、そのためにウクライナと国連憲章を支持するという明確な立場をとることがアジア諸国の利益となると訴えた。

クレーバ外相がハーバード大学アジアセンターのイベントにオンラインで出席した際に発言した。外務省広報室が伝えた

クレーバ氏は、「アジアの同僚から以前よりよく聞くようになった二つの言葉が、『連帯』と『中立』である。彼らは、ウクライナとの連帯について表明しており、私はそれに感謝しているのだが、しかし、彼らは私たちとロシアに関して中立を宣言している。侵略、殺人、テロ、強姦、略奪、大規模蛮行が行われている時には、いかなる中立も話し得ない。アジア諸国はウクライナと国連憲章支持の明確な立場を取るべきだ」と発言した。

同氏はまた、世界をグローバル・サウスとノースを分けるのは人工的なものだとし、国連憲章の原則は皆にとって普遍的な価値であり、それを帝国主義から守らねばならないのだと強調した。

そして同氏は、「新たな帝国主義はもう、単に扉を叩いているだけでなく、扉を壊している。全ては過去数十年間世界がロシアという規模の盲点を抱えていたからだ。幸運なことに、それは過去のことである。ロシアは戦争に負ける。ウクライナに対してだけでなく、現代、知恵、常識に対して負けるのだ」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナは勝利し、ロシアは「入り込んだ穴から抜け出すのに」数世代必要となると指摘した。そして、重要な教訓となるのが、「侵略は一切結果を出さない」ということだとし、その教訓は、世界中、東西南北で等しく有効なものとなると強調した。

同氏は、「文明の衝突を回避することはまだ可能だ。互いに支え合う世界は、まだ有効だ。私たちが一緒に自由を守ることができたら、気候変動、食糧危機、世界の不平等といった、その他の挑戦にも立ち向かうことができる」と発言した。