ゼレンシキー大統領、ジョージアにて被占領下アブハジアとの境界線状況を視察

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ゼレンシキー大統領は19日、ジョージアを訪問し、被占領下にあるアブハジアとの境界線上の治安情勢を視察し、また被占領地との間の唯一の通過検問地点となっているエングリ橋を通過した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表には、ゼレンシキー大統領は、アバストゥマニ監視地点を訪れた際に、ジョージアの主権領土の一部の占領がどのように継続しているかを見る機会を得た、と書かれている。

大統領によれば、大統領は「アブハジアではロシア連邦の軍事プレゼンスが高まっており、また国民の人権が侵害されている」と発言した。

同時に大統領は、ウクライナとジョージアは主要な国際機関・地域機関での被占領地奪還イニシアティブにて協力していることを喚起した。

また大統領は、エングリ橋にてジョージアにて活動する欧州連合監視団(EUMM)団員と対話をしたとのこと。

マレク・シチゲル(Marek Szczygieł)EUMM団長は、同通過検問地点の活動はCOVID-19拡散を受けて制限されていたとし、地元住民たちが困難を被り、特に学校の教師たちが家に戻ることができなかったと伝えた。現在では、橋を通じた人の移動は再開されており、通過検問地点は毎日最大2000人が利用していると説明された。

同時に、アブハジアと南オセチアの自称「政権」は、EUMMの被占領地のアクセスを拒否しているという。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナとジョージアは友好国家であると同時に、戦略的パートナーであり、互いに領土一体性と主権を支持し合っているとし、自国領の脱占領と願望の実現のために共同で活動していくと発言した。

なお、ゼレンシキー大統領は19日、ジョージアを実務訪問しており、バトゥミ国際会議に参加する予定。

写真:大統領府