「英雄たちに栄光あれ」はサッカー選手応援で定着したスローガン=ウクライナ・サッカー連盟会長

ウクライナ・サッカー連盟のアンドリー・パヴェルコ会長は10日、欧州サッカー連盟(UEFA)とスローガン「英雄たちに栄光あれ!」の新代表ユニフォームへの記載の許可に関する協議するためにローマへと渡航した。

パヴェルコ会長がフェイスブック・アカウントにて伝えた

パヴェルコ氏は、「昨日の夜、UEFAからサッカー代表のユニフォームに関する新しい決定の書簡を受け取った。朝、私は緊急にローマへ出発した。今私はローマにおり、ここで私たちの代表者たちがUEFA代表者たちと協議を続けている」と書き込んだ。

同氏は、UEFAは書簡にて、ウクライナの新ユニフォームのデザインは「英雄たちに栄光あれ」というスローガン含め、一字一句にわたり事前に同意していたことを認めていたと指摘した。

そして同氏は、「このスローガンは、すでに長い間ウクライナの(サッカー)ファンたちにとっての伝統的なあいさつになっているのであり、あらゆるスタジアムで、ウクライナ代表のあらゆる試合で使われているのだ! そのスローガンは、サッカー的であり、だからこそUEFAにより認められたのだ。数日前、代表ユニフォームの新デザインに関する連盟の公式コメントでもそれは確認されていた」と指摘した。

これに先立ち、10日、UEFAは「ウクライナに栄光あれ!」と「英雄たちに栄光あれ!」のフレーズを同時に使用するのは、元来政治的場面においてのみであり、歴史的・軍事的意味を持つものだとする見解を発表し、このため、UEFAが主催する試合において同ユニフォームを使用するためには「英雄たちに栄光あれ!」のスローガンを除外しなければならないと主張している。

同ユニフォームは、今夏開催されるサッカー欧州選手権EURO2020に向けて、ウクライナ代表が6日に発表していたもの。このユニフォームには、胸元にクリミアを含むウクライナのシルエットが写り、首元には「ウクライナに栄光あれ!英雄たちに栄光あれ!」とのスローガンが入っていた。同時に、このユニフォームのデザインにつき、ロシアでは批判的なメッセージが出されていた。