モルドバ大統領、ベラルーシの弾圧につき「権威主義を根付かせてはいけないという教訓」

モルドバ共和国のマイア・サンドゥ大統領は、ベラルーシ政権が反体制者に対して弾圧を続けていることは、民主主義の歴史の短い国家にとって、権威主義を根付かせてはいけないという教訓であると指摘した。

7日、マイア・サンドゥ・モルドバ大統領が、国際フォーラム「民主主義実行中 汚職ゼロ会議」の際の動画メッセージにて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

サンドゥ大統領は、モルドバの人々はベラルーシの最近の出来事を強く懸念しているとし、国際パートナーたちが投獄された無実の人々を守り、違法な弾圧を止める手段を見つけ出すことに期待していると発言した。

サンドゥ氏は、「私たちにとって、それ(編集注:ベラルーシの出来事)は、私たちが学ぶべき教訓である。私たちは、権威主義を根付かせることを許してはならないのだ。なぜなら、後から権威主義を根絶するのは極めて難しいからだ。私は、モルドバがそのような凄惨な状況に陥らないようにすべく、モルドバにおける民主的機構と民主的プロセスのさらなる強化を自身の主要な課題として見ている」と発言した。

同氏は、モルドバの民主主義はまだ強固ではなく、西側の民主主義基準とは程遠いとしつつ、「しかし、たとえそうであろうと、私たちは、民主主義を確立することに成功したのだ。私たちは、民主主義を評価し、守っているし、独立した強固な機構を作り上げ、透明で効果的なプロセスを適用しなければならない。人権が決して侵害されることのないよう、人々が基本的自由を実現できるようにするためだ」と強調した。

写真:マイア・サンドゥ・モルドバ大統領(フェイスブック)