ゼレンシキー大統領、インドへの人道支援供与を指示

ゼレンシキー大統領は7日、インドのワクチン生産会社インド血清研究所(SII)の創業者サイルス・プナワラ氏と会談した際、インドへの人道支援を行うと発言した。

大統領府が公表した

ゼレンシキー大統領は、「ワクチン接種は現在、ウクライナのみならず、世界全体でのナンバーワンの問題だ。そのため、私はインド血清研究所とあなた個人に感謝したい。なぜなら、ウクライナが入手した最初のワクチンは、正にあなた方のワクチンだったからだ」と発言した。

大統領は、現在インドにてコロナウイルス感染が拡大し、困難な状況となっていることを喚起し、インド国民の健康を祈願し、またインドへの人道支援供与を支持すると強調した。

その上で大統領は、「政府がインドへの人道支援供与の可能性を検討していると承知している。近々、私が関連大統領令に署名し、私たちは、インドの人々を支援するためにあらゆることを行なっていく。近々インド国民はウクライナから人道支援を受け取ることになると思う」と発言した。

プナワラ氏は、インドはウクライナに対して50万のコロナワクチンを供与したと述べつつ、インド政府がワクチン輸出を再開した場合、ウクライナが契約済みワクチンの優先的供与先国の一つとなると指摘した。

ゼレンシキー大統領はまた、インド血清研究所がウクライナ側の研究所と医薬品、ワクチンなどの開発・生産で協力する可能性を検討することを提案した。

また、大統領府は同日、ゼレンシキー大統領がインドへの人道支援供与に関する大統領令第186/2021に署名したと発表した