米国務省、ロシア占領下ウクライナ領の人権侵害を報告

ウクライナ東部のロシア率いる武装集団と南部クリミアのロシア占領政権により、殺人、拷問といった著しい人権侵害が続いている。

米国務省が2020年国別人権報告「ウクライナ」を発表した

発表には、「ロシアが開始し、下支えするドンバス紛争にて、ロシアが率いる勢力は、私刑殺人を含む違法で恣意的な市民の殺人、拉致、強制失踪、拷問、残虐で非人間的あるいは尊厳を損なう扱いあるいは制裁が行われている」と書かれている。

ドンバスでの人権侵害の著しい事例として、過酷かつ生命を脅かす拘禁条件、恣意的な逮捕・拘束、政治的動機の収監・拘束、裁判独立性の深刻な問題が挙げられている。その他、表現・報道・信仰の自由の制限、インターネット・アクセスの制限、集会・結社の自由の制限、衝突ライン越境の著しい制限、人道支援アクセスの著しい制限が指摘されている。

クリミアに関しては、強制失踪・拉致、拷問、自白をさせるための残虐な扱い、占領に抵抗する人物に対する懲罰などが挙げられている。