ベニス委員会、ウクライナの憲法裁判所改革法案に関する結論発表

欧州評議会の法による民主主義のための欧州委員会(ベニス委員会)は22日、ウクライナの憲法裁判所の活動に関する「憲法手続法」案に対する結論文書を公開した。

ベニス委員会が3月22日付の同法案(第4533)と同法案対案(第4533−1)に関する結論文書を公開した

結論文書には、「ベニス委員会は、ゼレンシキー大統領が、憲法裁判所の裁判官全員の権限を停止することを定めていた法案第4288を取り下げたという事実を歓迎している。ベニス委員会はまた、議会が、同委員会による憲法裁判所改革の緊急結論における多くの勧告を考慮している法案第4533『憲法手続』の審議を歓迎している」と書かれている。

さらに委員会は、法案第4533は、現行の憲法手続実行手順を決定的に変更する進歩的な項目を多く含んでいると指摘し、「その変化は歓迎する」と伝えた。

同時に、委員会は、同法案には複数の欠点もあると指摘している。とりわけ、最も重要な欠点は、新しい憲法裁判所裁判官選考に関する項目であり、委員会が緊急結論で勧告した、選考における国際専門家の要素が含まれていないと書かれている。

その他、委員会は、法案第4533の改善のための複数の勧告を提示している。