ゼレンシキー大統領、安保会議の親露政治家等対象の制裁を発効

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は20日、親露政党幹部の最高会議議員ヴィクトル・メドヴェチューク氏(プーチン露大統領の宗教上親族)などを対象にした国家安全保障国防会議(NSDC)の制裁発動2月19日付決定を発効させる大統領令に署名した。

大統領府広報室に関連大統領令が公開された

発表には、「2021年2月19日付NSDC決定『個人特別経済・その他制限方策(制裁)発動・変更』を発効させる」と書かれている。

また同決定の履行管理は、オレクシー・ダニーロウNSDC書記が担うとのこと。

大統領令は公布とともに発効すると説明されている。

これに先立ち19日、NSDCは、親露政党「野党生活党」の幹部ヴィクトル・メドヴェチューク氏と同氏配偶者オクサーナ・マルチェンコ氏を含む、8名の個人と19の法人に対して制裁を科す決定を下していた

ダニーロウ氏は、今回の制裁については、「テロ資金供与」が根拠だと説明し、制裁対象者のウクライナ国内全財産に対して制裁が科されるとし、今回の制裁が効力を持つ期間は3年間だと説明した。

また、2月2日、ゼレンシキー大統領は、NSDCの同日付決定を発効させる形で、ロシア連邦のプーチン大統領の宗教上の親族であるヴィクトル・メドヴェチューク最高会議議員に近いタラス・コザーク同議員と、コザーク議員所有のテレビ局である112ウクライナ局、ニューズワン局、ジク局に制裁を科していた。