「ミンスク諸合意は明確な工程表にしたがい全ての当事者が履行すべき」=ゼレンシキー大統領

ゼレンシキー大統領は、ミンスク諸合意は明確な工程表と具体的な期日にしたがって全ての当事者が履行すべきであると発言した。

11日、ゼレンシキー大統領がドネツィク州訪問の際の記者会見時に発言した。大統領府広報室が伝えた

記者から、ミンスク諸合意見直しをウクライナが主導すべきではないかと質問があると、ゼレンシキー大統領は、「ミンスク(諸合意)に対する私の態度は非常にシンプルだ。すなわち、ミンスクの詳細を把握し、全ての行動を書き込み、それらに期日を設け、履行しなければならない、というものだ。そのように私たちは行動してきた」と発言した。

大統領は、ノルマンディ4国(独仏宇露)の政治担当首脳補佐官がミンスク諸合意の具体的な日程と履行期日を伴う関連文書の準備作業を行っていると述べ、「現在、その文書の最新版が全ての関係者に送られた。私たちは、関係者が近々その文書を採択することを期待している。そうすると、ノルマンディ4国の会合開催が近づく可能性がある」と発言した。

また大統領は、ウクライナは2019年12月のパリでのノルマンディ4国首脳会談時の合意は全て遵守していると述べ、「人々を帰還させ、複数地点で引き離しと地雷除去が行われた。しかし、行われていないことも多くある」と指摘した。

大統領は、昨年7月27日からの停戦が効果を出していたこと、しかし、最近敵がウクライナ側を攻撃していることを指摘した。大統領はまた、同日複数の国の大使と敵の地点から80メートルとなる、アウジーウカ、産業地区、シュミーのウクライナ軍人の配置地点を訪れたこと、大統領が軍人と話をし、前線で何が起きているかを確認したことを伝えた。

とりわけ大統領は、前述の3地点にて敵の停戦違反が多く確認されているとし、「私たちは、何が起きているか理解している。私たちは、停戦が必要なのは私たちなのだということも基本的にわかっている。私たちは、分離主義者たちが停戦を破綻させたがっているということも基本的にわかっている。私たちはわかっているのだ。しかし、ウクライナ軍人の頑丈さがそれを看過しないでいるのだ」と発言した。

大統領はまた、ウクライナ軍人は、停戦違反があり、配置地点を攻撃された場合、敵へ反撃しなければならないとも発言した。