ゼレンシキー大統領、サケラロプル・ギリシャ大統領と電話会談 ワクチン供与協議

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は10日、ギリシャのエカテリニ・サケラロプル大統領と電話会談を行い、コロナ対策やコロナワクチン獲得可能性について協議した他、同大統領を今年のウクライナ独立30周年記念式典へ招待した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、両大統領は、新型コロナウイルス感染症との闘い、認証されたワクチンのウクライナによる獲得可能性を協議した。

両大統領は、世界が連帯して、認証を受けたワクチンを分配することが重要だとの点で合意した。

また、ゼレンシキー大統領の要請を受けて、サケラロプル大統領は、ギリシャはウクライナによるワクチン獲得を早められるよう支援すると発言した。

両首脳はまた、ウクライナ・ギリシャ間貿易・経済関係の発展の潜在力が大きいことを指摘し、特に農業、宇宙、船舶建造の分野が有望だと指摘した。ゼレンシキー大統領は、両国政府間委員会の次期会合開催ができるだけ早い時期に開かれることへの期待を表明した。

両首脳は、コロナ危機後の観光客の流れ再開についても話し合い、ゼレンシキー大統領は、「ギリシャは、ウクライナ国民の最も人気ある渡航先の一つだ。国際観光が容易になれば嬉しい」と指摘した。

またゼレンシキー大統領は、ギリシャによるウクライナの欧州・欧州大西洋統合問題におけるサポートに謝意を伝えた。大統領は、ウクライナにとって欧州連合(EU)との協力と、NATOとの間の高次機会パートナー(EOP)地位での協力強化における重要優先課題を説明した。

サケラロプル・ギリシャ大統領は、ギリシャは、ウクライナの欧州願望とあらゆる分野でのEUとの連合深化を常に支持してきたし、今後も支持していくと明言した。

ゼレンシキー大統領は、ギリシャによるウクライナの領土一体性・主権支持につき謝意を伝えた。サケラロプル大統領は、ウクライナの改革進展を評価していると発言した。

ゼレンシキー大統領は、今年はウクライナの独立30周年であり、同時に、ギリシャはギリシャ革命200周年を迎えていることを指摘しつつ、ギリシャ革命の歴史の中、ウクライナのオデーサにてギリシャの民族解放組織「フィリキ・エテリア」が設立されたことから、歴史上密接な繋がりがあることを指摘した。

ゼレンシキー大統領はまた、サケラロプル大統領をウクライナ独立30周年記念式典への出席と、クリミア・プラットフォームへの参加に招待した。

また、両首脳は、ギリシャ革命200周年を記念した共同行事のウクライナでの開催可能性を協議した。