大統領府、米露大統領電話会談につき「ウクライナにとって理想的」

ウクライナ大統領府は、26日に行われたバイデン米新大統領とプーチン露大統領の電話会談につき、話された議題はウクライナの国益にとって理想的に思えると指摘した。

27日、ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問がウクルインフォルムにコメントした。

ポドリャク氏は、バイデン氏とプーチン氏の電話会談は、米新政権にとっての重要優先課題を定めるものであり、シグナルとなるものだと指摘しつつ、「伝統的価値、ルールに違反した者に対する厳格さとともに、私たち(編集注:ウクライナ)は世界の議題に戻っているのだ」と発言した。

同氏はまた、「公式には、電話会談の理由は、戦略的武装解除に関するものであったのだが、追加議題も相当に広範、広大であったし、それはウクライナの国益にとって理想的と思えるものであった」と指摘した。

同氏はまた、バイデン大統領は米国によるウクライナの主権と領土一体性を無条件に支持するという重要な立場を再確認しただけでなく、ロシアによる文明社会のルールと価値への脅威・リスクの文脈では、ウクライナの議題をほぼトップに据えていたことを指摘した。

その上で同氏は、「それは、ロシアが米国や文明世界と何らかの、最低限の関係改善をするには、同国が行う侵略政策を完全に止めることしかないことを意味しているのだ。その最たるものが、ウクライナに対する侵略の停止、ロシアによる全ての一時的占領地の変換、様々な違法武装集団への支援の停止、ということである」と強調した。

同氏は、バイデン大統領はその点を非常に明確、明示的かつ体系的に強調したのだと指摘した。

これに先立ち、27日、バイデン米新大統領はプーチン露大統領と電話会談を行い、その際、重要な問題の一つとして、米国がウクライナの主権を支持していることを挙げていた。