ゼレンシキー大統領、メルケル独首相とドンバス情勢を協議

ゼレンシキー大統領とメルケル独首相は15日、電話会談を行い、ドンバス地方の治安情勢につき協議を行なった。

ドイツ首相府ウェブサイトに会談結果が掲載された

発表には、「首相と大統領は、COVID-19パンデミック抑止とウクライナ東部の状況に関する問題を協議した。両者は、ノルマンディ・フォーマットのミンスク諸合意履行に関する作業を活発化することで合意した」と書かれている。

また、ウクライナ大統領府ウェブサイトにも同電話会談の結果が掲載された

同発表には、両者が、COVID-19状況とコロナワクチンの供給について詳細に協議したと書かれている。

また、発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ドンバス情勢につき詳細に報告しており、その際、2020年7月27日から続く停戦につき、挑発や困難はあるが概して維持されていること、また最近のウクライナ軍人の死傷者につき伝えた。

さらにゼレンシキー大統領は、停戦以外には、平和的情勢解決の他の項目に進展はないとし、ウクライナ側は2019年12月のパリ合意の全てを履行したとも発言した。

両者は、1月12日のベルリンにおける独仏宇露4国首脳補佐官級会合が困難ではあったが、建設的であったと指摘した。発表には、ウクライナもドイツも、1月22日に次期(首脳補佐官級)会合が開催されることを期待していると書かれている。

ゼレンシキー大統領は、メルケル独首相をクリミア脱占領プラットフォームへ加わるよう招待した他、今年のウクライナ独立30周年記念式典に出席すべくキーウを訪問するよう招待した。