ゼレンシキー大統領、中国産コロナワクチン購入のメリットを説明

ウクライナは、COVAXを通じた新型コロナウイルス・ワクチンの入手数を800万から1600万に増やそうとしている他、中国産のシノバックも190万購入する。

31日、ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントにて書き込んだ

ゼレンシキー大統領は、「COVAXを通じた供給数を(現在予定されている入手個数800万から)1600万まで増やすために仕事をしている。しかし、世界に効果と安全性が認められたワクチンを製造しているあらゆるコロナ・ワクチン製造業者との協議も続けている」と書き込んだ。

さらに、大統領は、保健省が中国のシノバック・ビオテック社とも直接供給の契約に署名したと喚起した。

大統領は、「同社は経験ある企業だ。同社は、毎年様々なワクチンを何億も製造しており、その質は世界で認められている。それは事実である。シンプルで、理想的で、否定的な予想の入り込む余地のない事実だ。政治的な敵対者や反ワクチン勢力から出てくるような衝撃的なニュースとは無縁である」と発言した。

大統領はまた、同ワクチンのメリットとして、製造が極端に政治的になっていないところだと指摘し、地政学的野心を推し進めるためにも使われていないことを強調した。

その上で大統領は、「ワクチンはいつ届くか? すぐだ。人々は、正式な登録が終わり次第ワクチンを受け取る。現在、実質的に全てのワクチンが、様々な国の司法プロセスで合法化の段階にある。しかし、その段階でワクチン(供給の)契約がなされている。なぜなら、長い行列があり、その効果に関する大きな期待があるからだ。登録完了は、1月はじめには、製造が行われている国、あるいは欧州のいずれかの国、あるいは米国であり得る。登録は、誰にも疑問がないような形で行われなければならない。それもまた一つの事実だ。そのため、この冬にワクチンを入手することは全くもって現実的なのだ。できるだけ早くだ」と説明した。

同時に大統領は、ワクチンの入手自体が最も重要な課題なのではなく、国内で大規模な接種が行われることが重要なのだと強調した。

これに先立ち、12月30日、ウクライナ大統領府は、保健省がウクライナにシノバック・ビオテック社のワクチン190万個を1個あたり504フリヴニャの価格で購入する契約を締結したことを発表していた

写真:大統領府