ウクライナはハンガリーと政治的に闘うつもりはない=外相

ウクライナは、ハンガリーとの間で政治的に闘うつもりはない。しかし、ハンガリーは、ウクライナの法律と国益を尊重しなければならない。

ドミトロー・クレーバ外相がRBCウクライナ通信へのインタビュー時に発言した

クレーバ外相は、自身は外相として、三つの理由からハンガリーとの間の問題を解決しようと努めていると発言した。

外相は、「第一に、同国は中欧における重要な隣国であることだ。私たちもその空間の一部であり、隣国とは良い関係を持つべきである。第二に、同国は北大西洋条約機構(NATO)加盟国であることだ。私たちは、欧州大西洋統合の文脈でハンガリーと適当な連携をしたいと思っている。第三には、同国は欧州連合(EU)加盟国であることであり、同国の立場は私たちにとって重要であるからだ」と発言した。

同時に外相は、現状の問題解決と両国の将来を築くには、二つの条件を満たす必要があるとし、それは両国が互いの国の法律と国益を尊重することだと指摘した。

外相は、「誰もハンガリーと政治的に闘おうとは思っていない。しかし、ハンガリーもまた、私たちの国内法と国益を尊重しなければならない」と強調した。

これに先立ち、10月25日にシーヤールトー・ハンガリー外相がウクライナの地方選挙当日に、ザカルパッチャ州のハンガリー系政党を支持する扇動メッセージを公開したことを受け、ウクライナ政府がハンガリー政権高官2名のウクライナへの入国を禁止したと発表し、ウクライナとハンガリーの関係が緊張していた。

シーヤールトー・ハンガリー外相は、本件に際し、ウクライナは自らの欧州大西洋統合におけるハンガリーの支持を拒否したことになる、と発言している。