クリミア問題大統領代表、露占領政権による「ドニプロ川遮断」の批判に反論

ウクライナが遮断したのは、ドニプロ川でなく、被占領下クリミアへの水路である。

23日、アントン・コリネヴィチ・クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表が、ロシア占領政権による「ドニプロ川遮断によりウクライナが国際法に違反した」との批判に対し、フェイスブック・アカウントに反論コメントを掲載した

コリネヴィチ・クリミア代表は、「クリミアのロシア連邦占領政権の代表者たちは、水供給問題について話し続けている。誰にもドニプロ川を『遮断』したり『ドニプロ川の水へのアクセスを奪』ったりする権利はない、というような種々の発言やコメントが聞こえてくる」と書き込んだ。

その上で、同氏は、ドニプロ川はウクライナ領、ベラルーシ領、ロシア領内を自由に流れており、川が流れている領域の人々によってその水は自由に使われていると指摘した。

同時に、同氏は「ドニプロ川はクリミア領内は流れていない。ウクライナは、ドニプロ川の流れをせき止めてはおらず、ウクライナ法の効力が及び、ウクライナの国家予算が割かれている、ウクライナ領内にある人工物である技術施設(水路)を塞いだのだ。ウクライナは、それを行う完全な権利を有している。その他の国には、その水路の扱いを決める権利はない。それはウクライナの施設であり、ウクライナのみが、どのようにそれを利用するかについて定めることができるのだ」と説明した。

なお、現在被占領下クリミアでは、シンフェローポリ市、シンフェローポリ地区、バフチサライ地区にて、干ばつにより計画断水が行われている。