ゼレンシキー大統領、ベラルーシの抗議運動に対するウクライナの立場を説明

ゼレンシキー大統領は、ベラルーシ情勢につき、政権と社会が対話を見つけるべきだと発言した。

ゼレンシキー大統領がウクライナ24局へのインタビュー時に発言した。

大統領は、記者からベラルーシで続く抗議についてのウクライナの立場を聞かれると、「政権と社会が対話フォーマットを見つけ出すべきだ。どのようなフォーマットかは重要ではない。しかし、申し訳ないが、警棒であってはならない。穏やかな対話のフォーマットだ。そして、ベラルーシで続いているその困難な問題、困難な状況から抜け出すのだ」と発言した。

大統領は、両国国民の関係は国家首脳陣間の関係よりも「より深く、重要なもの」だと指摘し、「確かに似ている、兄弟的民族であるウクライナ人とベラルーシ人の間の友好関係に、何かが影響を及ぼすようなことは、私は起きて欲しくないと強く思っている。(中略)私が20年間管理してきた企業の多くの人がベラルーシから来ている。彼らは、才能ある芸能関係者、才能ある人々だ」と発言した。

なお、同国では、8月9日に大統領選挙が実施され、その後、中央選挙管理委員会が14日に、最終開票結果として、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補の得票約80%であり、有力視されていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ候補の得票は約10%だったと発表した。

これに対して、ベラルーシ市民が全国にて、中央選管の発表に疑問を提示して抗議を続けている。抗議者たちは、選挙結果は捏造されており、実際にはチハノフスカヤ候補がルカシェンコ候補に大差で勝利したと考えている。この抗議運動により、抗議者と治安機関の間で衝突が起き、多くの拘束者や死傷者が出ている。