ゼレンシキー大統領、クラウチューク初代大統領の三者グループ入りを説明

ゼレンシキー大統領は6日、ドンバス情勢をロシア、欧州安保協力機構(OSCE)と協議する「三者コンタクト・グループ」(TCG)のウクライナ代表団に、クラウチューク初代大統領の他に、ヴィトリド・フォーキン初代首相らも加わると発表した。

ゼレンシキー大統領がドンバス地方視察の際に記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、TCGウクライナ代表では、クラウチューク初代大統領(TCGウクライナ代表)とともに、ヴィトリド・フォーキン・ウクライナ初代首相(1990~1992年)、オレクシー・レズニコウ副首相、ルスラン・デムチェンコ国家安全保障国防会議(NSDC)第一副書記が活動していくと伝え、「つまり、かなり強力なグループがあるということであり、私は、現在、協議数、会談数の増加を目にしている」と発言した。

大統領は、クラウチューク初代大統領をTCGウクライナ代表に任命したのは、同氏が被占領下ドンバス地方を含むウクライナ全土にて権威を持つ人物だからだと説明した。大統領は、TCGウクライナ代表の候補は複数いたと指摘しつつ、「私は、グループを率いるのは、強力で、賢明で、教育があり、ウクライナ全土、一時的被占領地にて権威を持つ人物でなければならないと思っている。TCGウクライナ代表を率いる上でそれは非常に重要だ」と発言した。

同時に大統領は、TCGウクライナ代表の前任者であるレオニード・クチマ元大統領につき、同氏は「実に大きな仕事をしてきた。社会はもちろんそれを知らない。なぜなら、会合は非公開で行われているからだ」と指摘し、続けて「人々は、作業部会会合後の報告書しか見ていない。しかし、会合は、何時間も連続で行われるのだ。私は、彼(クチマ氏)にその作業につき感謝している。彼は本当に疲れたのだ。(編集注:クチマ氏がTCGウクライナ代表を辞めたことに)それ以外の理由はない」と説明した。