ゼレンシキー大統領、ブダーノウ氏を国防省情報総局局長に任命

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は5日、ヴァシーリ・ブルバ国防省情報総局局長を解任し、新たにキリロ・ブダーノウ氏を同職に任命した。

大統領府に関連大統領令が掲載された。

大統領令第307/2020により、ヴァシーリ・ブルバ氏が国防省情報総局局長職から解任され、大統領令第308/2020により、キリロ・ブダーノウ氏が同局長職に任命されている。

また大統領府は、今回の解任・任命に関して、ヴァシーリ・ブルバ氏にこれまでの業務につき謝意を伝えるとともに、「キリロ・ブダーノウ氏の同職への任命を歓迎する」とのメッセージを発出している

加えて大統領府は、情報総局局長の交代は、業務再編・集中化、安全保障問題解決への最新アプローチやビジョンの模索と適用と関連していると説明した。

キリロ・ブダーノウ氏は、国防省情報総局の将校。

なお、2019年4月4日、キーウ市内ヴィリヤムス通りにて、キリロ・ブダーノウ氏所有の自家用車 Chevrolet Evandaが爆発する事件が起きている。治安機関は、爆発物は車両への設置の際に爆発しており、設置した人物は重傷を負い、その後病院で死亡している。

治安機関は、ウクライナのインテリジェンス機関の将校に対する作戦の計画者はロシア連邦保安庁(FSB)のドミトリー・ミナエフ局長だとみなしていると発表。また、7名からなるロシアの特殊機関のグループと1名のウクライナ国民を拘束したことが発表されていた。

2020年4月30日、キーウ市ホロシーウシキー地区裁判所は、ロシア国民2名をウクライナのインテリジェンス機関将校へのテロ実行未遂の罪で、禁固7、8年の実刑判決を下している。