ロシアはドンバス停戦の遵守を保証しない=露大統領報道官

ロシア連邦のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ロシアがドンバス停戦の遵守を保証することはできないとし、その理由として「ロシアはウクライナ南東部紛争の当事者ではないから」と発言した。

ペスコフ露大統領報道官の発言を露コメルサント紙が報じた

ペスコフ氏は、「ノルマンディ・フォーマットのレベルでの(合意)確認はともかく、本件について、ロシア側からの何らかの保証というものについて話すことができるとは思わない。なぜなら、ウクライナ南東部紛争の当事者はロシアではないからだ」と主張した。

同氏はまた、ドンバスの無期限停戦の合意は、「非常に高い評価を受け、満足を呼び起こす決定」だと評し、「重要なのは、双方が自らの負った義務と合意を完全に遵守することだ」と発言した。

加えてペスコフ氏は、ゼレンシキー大統領とプーチン露大統領の電話会談について、「対話の雰囲気は(中略)建設的で実務的だった。対話は内容のあるものだった」とコメントした。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領とロシアのプーチン大統領は電話会談を行い、ドンバス停戦体制維持のための追加的方策の緊急の実現が不可欠であるとの点に同意したことが発表されていた。

なお、7月27日0時01分、ドンバス地方の停戦合意が発効している。

今回の停戦合意は、ウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる三者コンタクト・グループ(TCG)が7月22日のビデオ会合の際に合意したもの。

写真:www.rtvi.com