ゼレンシキー大統領、メルケル独首相と電話会談 新型コロナ、農地市場法採択など協議

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は3月31日、ドイツのメルケル首相と電話会談を行なった。

大統領府広報室が伝えた

発表には、「両者は、世界のコロナウイルス拡散状況を協議した他、パンデミック(世界的拡散)対策を目的に両国が採っている実質的方策についても議論した。また、治療目的の医療基準をはじめ、パンデミックと関連する情報交換を調整する可能性を探ることで合意した」と書かれている。

また、大統領府は、コロナウイルス対策を目的とするウクライナへの財政支援拡大可能性の文脈で、両首脳がドイツ政府からの信用供与の1億5000万ユーロ分をコロナウイルス対策分野に割り当てることで合意したと伝えた。

発表にはその他、「メルケル首相は、前日の農地取引法と銀行活動規定法の採択を肯定的に言及した。この文脈で、メルケル首相は、国際通貨基金(IMF)と新たな協力プログラムについての協議を可能な限り迅速に終わらせることが重要だと強調した。また、欧州連合(EU)と世銀からウクライナへの追加的財政支援の供与が不可欠であることも協議された」と書かれている。

加えて、ゼレンシキー大統領からメルケル首相に対して、ドンバスの治安情勢についても報告が行われたとあり、三者コンタクト・グループ(TCG)での最近の協議の結果について協議が行われた他、ノルマンディ・フォーマットでの協議継続の展望についても話されたと書かれている。