EU、ウクライナ新内閣との協力の準備を表明

欧州連合(EU)は、ウクライナの新内閣から、改革実行において、ホンチャルーク前内閣と同様の決断力を期待しており、引き続き、改革実現において協力と支援をする準備を有している。

ピーター・スタノEU報道官の声明に書かれている。ウクルインフォルムが声明文を入手した。

声明には、「オレクシー・ホンチャルーク首相率いる前内閣は、過去6か月間、EU・ウクライナ連合協定実現を含む、広範かつ野心的な改革議題を進める上で、良好な前進を達成していた。その進展とは、EUや、国際通貨基金(IMF)のような国際金融機関との効率的協力を含む」と書かれている。

EUは、ウクライナ新内閣が、汚職との闘いや、金融分野のような重要分野における個人の利益との闘いに関係するものを含めて、改革の実現において、前内閣同様のレベルの決断力を示すことを期待していると述べている。声明には、その点で、法の支配が経済の安定と投資誘致における基本であることは変わらないと喚起されている。

スタノ報道官は、ウクライナの広範かつ不可逆的な改革には時間、一貫性、政治勢力やビジネス界の圧力からの独立が必要だと強調した。

声明には、「私たちは、これら改革のサポートにおいて新内閣との協力を継続することを期待しており、国民のためにウクライナの変革プロセスを進める意思のある者全員をサポートしていく」と書かれている。

更に報道官は、EUは、検事総局改革における決定的進展と、「プリヴァト銀行から50億ドルを持ち出した詐欺行為の主体に対する非常に重要な捜査を含む」国家汚職対策局(NABU)が実施している一貫した捜査の進展を注視していると強調した。

また、声明には、EUは、検察機構とNABUの人事交代に関する報道に注意を向けていると書かれており、その上で「反汚職活動、治安機関活動における不当な政治的関与からの独立と自由は、決定的に重要である。いかなる機構的変革も、この点を完全に尊重せねばならない」と強調されている。

これに先立ち、3月4日、最高会議(国会)は臨時会合にて、ホンチャルーク首相を更迭、内閣が総辞職した。最高会議は、新首相として、デニス・シュミハリ氏を任命している。

また、3月5日、最高会議は午後6時30分から臨時会合を招集し、ルスラン・リャボシャプカ検事総長に対する不信任決議案を審議する予定である。