対ウクライナ侵略により、ドイツはロシアとの通常のやりとりを行なわない=独大使

ドイツは、ロシアを無視できないが、クリミア併合・ドンバス侵略により、同国との関係について、通常のやりとり(business as usual)を行なわないなどの、一定のルールを有している。

14日、アンカ・フェルドフゼン駐ウクライナ・ドイツ大使がニュースサイト「フロマツィケ」へのインタビュー時に、記者からの将来の欧州連合(EU)とロシアとの関係に関するドイツのビジョンについての質問に答える形で発言した

大使は、「ロシアは大きな地理上の隣国であり、同国をただ無視することは不可能だ。その点に関しては、私たちはマクロン(仏)大統領に強く同意している。しかしながら、私たちには一定のルールがあり、例えば、クリミア併合とドンバス侵略により、ロシアとの『通常のやりとり』は行なわれない。私たちは、あらゆるレベルでのコンタクトを有し続けるよう努力しているが、国家ハイレベルの訪問は行われない」と発言した。

大使はまた、ドイツはロシアにて、社会・市民レベルの議論を非常に多く実施していると指摘し、「私たちは、ロシアの新しい世代が、欧州とはどのようなものか、どのような長所があるのか、ロシア経済をどのように近代することができるのかについて知って欲しいと思っている。私は、現在ある条件で国が今後生きていけるのか、というのは、ロシアにとって非常に大きな問題であると思っている。そして、私たちは、将来その問題を解決できるような人々とのコンタクトを有していたいのだ」と発言した。