イラン閣僚がキーウ訪問=プリスタイコ外相

イランのモハマド・エスラミ・インフラ・道路相が、同国政府の公式代表としてウクライナに到着した。ウクライナ政府は、同大臣と、イランにより撃墜されたウクライナ航空機のブラックボックス引渡しなどの協議を行なう予定。

20日、ヴァディム・プリスタイコ外相が発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

プリスタイコ外相は、「彼はすでにウクライナにいる。ブラックボックスをどうするかについてだ。本件は、今日の私たちの対話における重要テーマとなる。彼は、インフラ・道路相であり、イランの公式の代表であり、彼の主要な課題は、公式の謝罪を伝え、事件を認めることである」と発言した。

同外相はまた、エスラミ大臣との協議の際に、「単なる政治的な承認より、もう少し前に進み」、ブラックボックスの引渡しを含む、実際的な問題の議論ができたら良いとの期待を示した。

プリスタイコ外相は、現在ブラックボックス引渡しを巡る協議が行なわれており、「私たちは、ブラックボックスを私たちに引き渡すよう要求している。私たちは、それがイランにとって、オープンな対話を行なう準備があることの証拠であり、彼らが同事件につき明白で非政治的な捜査を欲していることの証明となる行為だと考えている」と強調した。

また、同外相は、エスラミ大臣はイラン政府の全権として訪れていることを指摘した。

外相は、「同大臣は、イラン政府の全権代表であり、彼のステータスはイラン側が用意した公式の立場を伝えることのできるものである。私たちは、その立場を聞くことになる」と述べた。

これに先立ち、これに先立ち、8日、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ空港を離陸した後、キーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港へ向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737が墜落した。同機には、乗客・乗員計176名が搭乗。ウクライナ国民11名を含む、その全員が死亡している。

イランは、11日にウクライナ航空機を誤射で撃墜したことを認める発表を行なっている。