ゼレンシキー大統領、武装集団構成員だけではなく、国内避難民にもミンスク協議参加を呼びかけ

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、ミンスクでの協議には、「DPR/LPR」の代表者だけではなく、やむなく被占領下のドンバスを去った人々も参加すべきだと指摘した。

6日、ゼレンシキー大統領がテレビ番組「サヴィク・シュステルの表現の自由」に出演した際に発言した。

大統領は、「もし彼ら(編集注:ロシア)が、『被占領地の住民と話したまえ、あなたは彼らが必要としていることを知らないだろう』と言う場合、物事は非常にシンプルである。皆と話すべき、ということだ。避難したドンバスの住民もミンスクに来てもらって、テーブルにつき、彼らがなぜ避難したのか、そこでは何が起こったのかにつき、話してもらおうではないか」と発言した。

大統領はまた、ウクライナ政権は、ロシアが支援するドンバスの戦闘員とは協議を行わないが、しかし、被占領下でウクライナを支持する人々とは絶対に対話をしなければならないと発言した。

大統領は、「ウクライナは武装集団とは話をしない。しかしながら、過去5年間、三者コンタクト・グループ(TCG)の協議がどのように行われているのか、皆が理解すべきである。TCGには、ウクライナとロシアと欧州安全保障協力機構(OSCE)と、それから一時的被占領地域の代表者がいる。つまり、彼ら(編集注:武装集団代表者)はそこにいるのだ。大統領は彼らと直接話さないし今後も話すことはない。それはわかったことだ」と発言した。

大統領は同時に、被占領地に暮らす人々皆を分離主義者とみなしてはいけないと指摘した。大統領は、スタニツャ・ルハンシカやゾロテーの通過検問地点を行き来する人々と面会し、彼らから、戦争の終結を望む、ロシアに行きたいわけではない、ウクライナで暮らしたいのだと聞いたと発言した。

大統領はその上で、「私たちは彼らと絶対に話さなければならないのだ」と強調した。