ゼレンシキー大統領、ウクライナが大国間の駆け引きの対象となることは望まないと発言

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、米国との対等な関係を欲しており、米国がウクライナを何かの目的とすることは望んでいないと発現した。

ゼレンシキー大統領がドイツのシュピーゲル誌へのインタビュー時に発言した

大統領は、「私は、米国が私たちを支援し、私たちが主体であることを理解して欲しいと思っている。彼らが私たちの後ろで合意をしないためだ。私は、ウクライナが大国間のチェスの目的となること、私たちを前に押したり、後ろに引いたり、あきらめさせたりすることは望まない。私は、ウクライナが主体であることを望んでいる」と発言した。

大統領は、米国が「ウクライナは汚職にまみれた国だ」と言うと、それは世界、欧州、国際金融機関に対して非常に深刻なシグナルとなると指摘した。

その上で、ゼレンシキー大統領は、米国は、ウクライナやウクライナ人が完全に変わったことを理解して欲しいとしつつ、同時に、トランプ米国大統領を説得することは自分の課題だとは考えていないと発言した。

大統領はまた、7月のトランプ大統領との電話会談の際に、「私はこれをあげるから、あなたはこれを私にくれ」というような話はしていないと述べた。

大統領は、「米国については、私は、私たちが物乞いのように振る舞うことは望まないのだ。しかし、私たちが戦っているということは認識しなければならない。もしあなた方が私たちの戦略的パートナーであるなら、あなたはどんな支援もブロックすべきではない。私にとってそれは正義の問題なのだ。それは交換条件ではなく、自己完結する話なのだ」と発言した。

これに先立ち、トランプ米国大統領は、インタビューにおいて、ウクライナは世界でトップ3の汚職国家だと述べていた。

写真:大統領府