ゼレンシキー大統領、独仏露との4国首脳会談における3つの課題を指摘

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、独仏宇露4国からなるノルマンディ・フォーマットの首脳会合にて解決すべき3つの主要な課題として、「全員対全員」での人質交換、軍の引き離し時期、被占領地からの全ての軍の撤退時期の決定を指摘した。

16日、ゼレンシキー大統領が、キーウ(キエフ)訪問中のズザナ・チャプトヴァー・スロバキア大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、ノルマンディ・フォーマット会談から何を望むかと聞かれ、「会談では、進展がなければならない。『議題提起』ではなく『解決』である。私たちの人質全員の最終的交換問題の解決、『全員対全員』でだ」と答えた。

続いて大統領は、ノルマンディ4国首脳が解決すべきものとして、ドンバス地方の「ゾロテー」と「ペトリウシケ」の2地点での軍の引き離し問題の明確な時期の最終的決定を挙げ、その後のコンタクト・ライン全域(での引き離し)を指摘した。

そして大統領は、3つ目の課題として、「私たちが、一時的被占領地域における地方選挙について議論するなら、私たちもあなたたちも理解しなければならないことは、選挙前の一時的被占領地域からの全ての軍の撤退の明確な時期である」と発言した。

同時に大統領は、一度の会談でこれらの問題が全て解決できるかどうかはわからないと述べ、また領土返還・戦争終結に関係する全ての問題が解決するまで、ノルマンディ・フォーマットでの会談が「3年後ではなく非常にひんぱんに」行われることへの期待を示した。

大統領は、「今回の会談の後に適当な結果が得られることを期待している。なぜなら、私たちは困難な協議を行うからだ。欧州の国々(編集注:独・仏)がウクライナの立場を支持することを期待している」と強調した。

なお、これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、ノルマンディ首脳会談の開催日に関する具体的な日程は決まっていないが、ウクライナは9月中に開催することを主張していると発言していた。