2016年に被拘束者交換でロシアへ帰還した露軍人2名は既に死亡=記者発言

ウクライナの記者は、2016年に、当時ロシア連邦が拘束していたナジーヤ・サウチェンコ氏との交換で、ウクライナが東部で拘束していたロシア特殊機関の軍人エフゲーニー・エロフェエフ氏とアレクサンドル・アレクサンドロフ氏が既に死亡していると発言した。

8日、アンドリー・ツァプリイェンコ記者がTSN局の番組中に発言した

ツァプリイェンコ記者は、「ナジーヤ・サウチェンコと交換したロシアの軍人エロフェエフとアレクサンドロフが今どこにいるか知っているであろうか?彼らの弁護士によれば、彼らは元気だとのことだが、しかしながら、私が有している情報では、エロフェエフは自宅で殺害され、アレクサンドロフはシリアへ送られ、そのほぼ直後に戦場で死亡したらしい」と発言した。

なお、同記者は、これは両名の死亡に関する初めての情報ではないと指摘した。

なお、エフゲーニー・エロフェエフ氏とアレクサンドル・アレクサンドロフ氏は、2015年5月16日、ルハンシク州の戦場でウクライナ側に拘束されたロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)軍人。エロフェエフ大尉は、聴取の際に、12名の工作諜報グループを率いていたとし、その中にアレクサンドロフ軍曹も含まれていたと認めている。

このロシア軍人2名には、14年の懲役刑が言い渡されていたが、2016年5月25日、武装集団にルハンシク州で拘束され、ロシア連邦で断罪されていたウクライナ人ナジーヤ・サウチェンコ氏との交換により、ロシア側に引き渡されていた。