ドンバスの平和とクリミア返還の問題は法律では解決できない=ラズムコウ人民奉仕者党党首

ゼレンシキー大統領系の政党「人民奉仕者党」のドミトロー・ラズムコウ党首は、クリミアのウクライナへの返還とドンバス地方の平和達成は法律では解決されないものだとの見方を示した。

ラズムコウ党首が露コメルサント誌へのインタビュー時に発言した

ラズムコウ党首は、「それは国の重要問題の一つである。私たちは皆、平和達成を望み、ドンバスとクリミアがウクライナに戻ることを望んでいる。残念ながら、それは法律では解決されない」と発言した。

同時に、同党首は、ドンバス地方への特別地位付与の問題は議論されるだろうと述べた。

その上で、同党首は、「その議論(編集注:ドンバス地方への特別地位付与)は、最高会議内で確実に行われるであろう。しかし、戦時において、それは法律の問題ではないのだ。それは願望の問題だ。現在の戦争を終わらせたいという願望だ。ウクライナ側にはその願望はある。残念ながら、私たちは、このプロセスの全ての参加者にその願望があるわけではないことを知っている。本件においては、その他、外交の問題、制裁圧力、汚職との闘いや、情報政策や、経済や、インフラや社会政策といった国内政治の問題がある。これらは、履行しなければならない課題の包括的パッケージであり、その履行により、一時的被占領地域の返還が早まるのだ」と発言した。