【宇仏首脳会談】ロシアの欧州評議会議員総会への回帰は前提条件が揃っていない=ゼレンシキー大統領

ゼレンシキー大統領は、訪仏の際に、ロシアの欧州評議会議員総会(PACE)回帰問題に関し、ロシアは義務を一切履行していないのであり、同国のPACE回帰の前提条件は揃っていないと発言した。

17日、フランスを訪問したゼレンシキー大統領がパリでのマクロン仏大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「ロシアのPACE回帰であるが、私たちは、この問題をマクロン大統領と協議した。私は、ロシアは何も履行していないと伝えた。そのため、私たちは、制裁解除について話すことはできない。私の考えでは、ウクライナが自らの領土を取り戻すまで、それは不可能である。私たちは、自らの主権を守っているのである。ロシアのPACE回帰のための関連の行為が行われない限り不可能だ」と発言した。

これに対して、マクロン仏大統領は、フランスがロシアのPACE回帰を支持している理由として、ロシアがPACEを完全に去れば、ロシア国民が欧州人権裁判所にて自らの権利を保護されなくなる可能性があり、フランスはそれを懸念しているのだと説明した。

マクロン仏大統領は、PACEの対露制裁はロシア政権にダメージを与えていないが、ロシア国民に否定的影響を及ぼしていると指摘した。