サーカシヴィリ氏、ウクライナへ帰還

29日、ミヘイル・サーカシヴィリ元オデーサ州行政府長官(元ジョージア大統領)がウクライナへ帰国した。

同日、サーカシヴィリ氏の乗ったポーランド発の飛行機が首都キーウから近いボリスピリ国際空港に到着した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

サーカシヴィリ氏の到着は、約200名の支持者が迎えた。その中には、同氏に近い、ダヴィド・サクヴァレリゼ元検事副総長の姿も見られた。支持者たちは、サーカシヴィリ氏の姿が見えると「ミーシャ!ミーシャ!」(サーカシヴィリ氏の愛称)、「ウクライナに栄光を!英雄たちに栄光を!」と叫んだり、ウクライナ国歌を合唱したりして歓迎した。

到着したサーカシヴィリ氏は、記者に向かい、「私は、復讐や破壊のためにウクライナへ戻ってきたのではない。私は、自分にできることを行うために戻ってきたのだ。ウクライナ人たち、新しいチームとともに、新しいウクライナの建設に参加したい」と発言した。

また、サーカシヴィリ氏は、ゼレンシキー大統領とは要職就任に関する協議はしていないと発言した。同氏は、「ゼレンシキー大統領とは、何らかの任命に関する協議は一切していない…。私自身は選挙に出馬しない。しかし、私は、ウクライナの政界再編やウクライナから盗みを働いた人々の排除を様々な形で支援し、新しい人々が政権に入れるようにすべく、働いていくつもりだ」と発言した。

サーカシヴィリ氏は、自身にウクライナ国籍を返還したゼレンシキー大統領については、「仕事人だ」と形容した。同氏はさらに、大統領について、「私には大きな経験がある。私は、ウクライナのこれまでの大統領を全員知っているし、全てのチームを知っている。しかし、この大統領(ゼレンシキー大統領)は単なる青年ではない。彼は、非常に多くの人を、良い意味で驚かすだろう。私はそんな感覚を抱いている」と発言した。

なお、これに先立ち、サーカシヴィリ氏に近いサクヴァレリゼ元検事副総長は、サーカシヴィリ氏の政党「新勢運動党」が最高会議選挙に出馬すると発言していた。

また、28日、ラズムコウ人民奉仕者党党首は、現行法によりサーカシヴィリ氏は最高会議選挙に出馬する要件を満たしておらず、出馬はできないと発言していた。