ルツェンコ検事総長、辞任の考えを取り下げ

ユーリー・ルツェンコ検事総長は、大統領選挙後に辞任するつもりはないと発言した。同検事総長は、昨年9月の時点では、近く辞任すると約束していた。

17日、ルツェンコ検事総長がバベル通信へのインタビューで発言した。

ルツェンコ検事総長は、「法律によれば、検事総長は、新大統領選出後も権限を放棄しない。しかし、大統領が私の辞任を主導することは可能である。もし議会がそれを支持するなら、大統領は新しい(検事総長)候補を提出できる。私は、検事総局は現在これまでにないほどに効果的に活動していると考えている。しかし、もちろん、私はポストにしがみつきはしない。そのような挑戦への準備はできている。最後に私の解任案が投票かけられたとき、支持したのは38名であった(編集注:最高会議の過半数は226)」と発言した。

検事総長は、辞任を思い直したのは大統領選決選投票に進むヴォロディーミル・ゼレンシキー候補陣営の汚職対策に関する考えを知ったのが理由だと説明した。

同検事総長は、「私は、(彼らの見方を)まったくもって道楽的だとみなしている。利口なことを述べている分野ですらも、体系性がない。検事総局のような重要な機関の権限を、国家で何が起こっているかを理解しないような人物に譲渡することは、間違っている」と強調した。

また検事総長は、「彼らの計画を手にし、全部読んでみて欲しい。全くの道楽である。彼らは、デジタル・サービスを用いて、あるいは、国家汚職防止庁(NAPC)人事を再編して、汚職と闘おうとしている。体系がない。私は、汚職との闘いのために何をすべきかを完全に知っている。ずっと昔、私が内務省で働いていた際、西側の専門家が私に対して、汚職者逮捕は全体の10分の1に過ぎないと説明していた。汚職の根源を取り去らねばならないのだ」と述べた。

なお、ルツェンコ検事総長は以前、大統領選挙が終わったら、検事総長職を辞任し、政界へ戻ると述べていた。