【更新】EU、8名のロシア国民に対する「アゾフ関連制裁」を正式に発動

欧州連合(EU)は、ケルチ海峡沖におけるウクライナ艦船への武力挑発の組織に関与した8名の人物を対露制裁リストに加えた。

15日、欧州理事会公式ウェブサイトで公表された

今回EUの対露制裁リストに加えられたのは、以下の人物。

セルゲイ・スタンケーヴィチ・ロシア連邦保安庁(FSB)クリミア国境局局長(ウクライナ船舶に対する攻撃の際のロシア船舶の行為に責任を負う人物)

アンドレイ・シェイン・ロシアFSBクリミア国境局副局長・同海洋部隊長

アレクサンドル・ドヴォルニコフ・ロシア連邦軍南部軍管区司令官

アレクセイ・サリャエフ(ロシア側船舶の指揮官の一人)

アンドレイ・シピツィン警備船「イズムルド」指揮官

アレクセイ・ショトヒン・ロシアFSBケルチ国境検問所所長

ルスラン・ロマシュキン(ケルチ海峡での攻撃の際の調整を担当した人物)

セルゲイ・シェルバコフ対潜水艦船「スズダレツ」指揮官

今回の制裁は、2018年11月25日、ロシア連邦の国境警備の船舶が、ケルチ海峡沖にて、ウクライナ海軍の艦船3隻を砲撃し、その後だ捕、24名の乗員を拘束したことに関する対応として発動されるもの。拘束された24名の海軍軍人は、現在までモスクワにて拘束され続けている。これら軍人は皆、自らを捕虜だと宣言している。

なお、2018年12月18日、国連総会では、クリミア軍事化決議が採択され手要る。同決議では、「ウクライナ船舶に対する無根拠な攻撃、同乗員を負傷させ、拘束したこと」に懸念が表明されるとともに、彼らを速やかに解放するよう呼びかけられている。