拘束されるクリミア・タタール人活動家ベキロフ氏、体調が急激に悪化=弁護士

クリミア占領政権に拘束されているクリミア・タタール人活動家のエデム・ベキロフ氏の体調が急激に悪化していると伝えられている。

13日、ベキロフ氏の弁護士イスリャム・ヴェリライェフ氏が、被占領下シンフェローポリ市の拘置所のベキロフ氏との面会後に伝えた。TSN局が報じた

ヴィリライェフ弁護士は、ベキロフ氏は最近胸の痛み、呼吸困難、不眠を訴えているとのこと。ベキロフ氏は、糖尿病を患い、片足を失っている中、裁判所へ出廷せねばならず、血糖値は高い水準(13~15)で推移しているという。一日に3回インスリンの投与が行われているが、効果は出ていないとのこと。

これまでの報道では、2018年12月12日、午前8時30分頃、大陸側行政境界線通過検問地点「チョンハル」から被占領下クリミアへの移動時、占領国側パスポート・コントロールを通過する際に、エデム・ベキロフ氏が拘束された。ベキロフ氏は、1961年生まれ、ヘルソン州ノヴォオレクシーウカ町在住で、クリミアへは78歳の母や親族に会いに行くところだった。ベキロフ氏にかけられた容疑は、ロシア刑法典第222条1、2項の銃や爆発物等違法取得、譲渡、販売、保持、持ち運び、携帯であるとのこと。

ウクライナ、アメリカ、EUは、露に対してベキロフ氏の解放を呼びかけている