ウクライナがなければ、欧州は存在しない=トゥスク欧州理事会議長

ウクライナ訪問中のトゥスク欧州理事会議長は、最高会議(国会)議場で、欧州は公正で、独立し、安全なウクライナがなければ、存在しえないと発言した。

19日、トゥスク欧州理事会議長が、ロシア連邦による対ウクライナ侵略開始5年経過に合わせた最高会議特別会合の際の壇上からの演説にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

トゥスク議長は、「私たち、ポーランド人が、自らの欧州への道を歩み始めたとき、ヨハネス・パウロ2世ローマ教皇(法王)が世界に向けて『独立したポーランドがなければ公正な欧州はない』と述べた。私は、今ここで、こう述べたい。独立したウクライナがなければ公正な欧州はない、安全なウクライナがなければ公正な欧州はない、と。あるいは、より端的に言えば、ウクライナなき欧州はない、ということである」と述べた。

また、同議長は、尊厳革命(マイダン革命)時、キーウ(キエフ)の目抜き通りであるフレシチャーティク通りにて掲げられていたEU旗と、ウクライナ全土で鳴り響いた欧州の歌「歓喜の歌」をいつも思い出すと述べた。

その他、トゥスク議長は、「私は、しばしばブリュッセルの同僚にこのように言う。『ウクライナ人に欧州とは何かを教えるのではなく、彼らから欧州とは何かを学ばなければいけない』と。過去に欧州のリーダーに私が述べた言葉を、今もう一度言わせて欲しい。『ウクライナと連帯するものだけが、欧州人を名乗る権利があるのである。ウクライナを売り払う者は、欧州の未来を売り払うのと同義である』」と発言した。

なお、トゥスク欧州理事会議長は、今回の演説を全てウクライナ語で行った。